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生と死の間で。

今日はお腹の調子がいまいちだ。

以前に急激な腹痛に見舞われトイレに走ったあたしは、液体と化した排泄と共にどんどん湧いてくる冷汗にあせり、

あれよあれよという間に血の気が引いたあと、床に突っ伏した経験がある。

その時は幸い、力をふりしぼって貞子ばりに這いながらキッチンへ向かい、大量の砂糖を摂取した。

下痢がひどすぎて、一時的な低血糖を起こしたようだ。

あたしは日頃から、人が息絶える瞬間を目の当たりにする現場で働いていて、

”死”については、それなりに免疫があるはずだった。

でもその時に気づいたのは、免疫があるのは ”人の死” についてであって、

いずれ ”自分に降りかかるであろう死” についてではなかった、ということである。

だからあの時は、遠のいていく意識とただひたすらに戦いながら、

ものすごいスピードで何も出来なくなっていきそうな自分に心底びびって、

このまま死ぬんじゃないかという感覚に襲われた。

もしこのまま砂糖を舐め続けたとして、症状が治まらなかったら、、確実に意識を失う。

そして1人淋しく死んでいくのか・・・

そういえば下着はちゃんと上下セットで着てただろうか・・・

発見される頃にはもう死んでるわけか。この際いいや・・・

いろんな事がすごいスピードでぐるぐるまわった。たぶん数分程度の事だったとは思うけど。

最終的に、やっぱりこのまま死にたくないと本気で願ったのを覚えている。

それからというもの急激な腹痛を感じる時は、まずキッチンに寄り、砂糖持参でトイレに行くようにしている。

なんなら、トイレ専用の砂糖を置こうかと考えてるくらい。

はたから見れば「きったねー」の一言で終わりかもしれないけど、

死ぬってやっぱ怖いことだ。

それにこれからも生きていくうえで必ずついてまわる永遠のテーマ。

だからちゃんと向き合っていたいと思うし、

いまのところやっぱり自分の命は自分で守るしかないわけ。

だから今日もあたしは、砂糖持参でトイレに向かった。

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